無料ソフトではじめる「クロスワードパズルの作り方」5 ステップ

この記事では、フリーソフトを活用したクロスワードパズルの制作手順をお伝えします。
はじめてでもわかりやすいように、シンプルかつ要点をしぼりました。
【準備】Crossword Builder をインストールする
まずは「Crossword Builder(クロスワードビルダー)」をダウンロード、インストールします。
Crossword Builder はこちらのページから無料でダウンロードできます!
クロスワードの作り方 5 ステップ
1.クロスワードのサイズを決める
Crossword Builder(クロスワードビルダー)を起動すると、6×6 のマス目が現れます。クロスワードのサイズを変えたい場合は新規作成しましょう。
Ctrl
+N
-
クロスワードを新規作成する

「シンメトリー」は黒マスを対称形に配置できます
今回は 5×5 マスのミニサイズで制作します。いきなり大サイズにチャレンジするのは破綻の原因になりやすく、あまりおすすめはしません。
2.クロスワードに黒マスを配置する
制作に慣れるまでは、言葉を組む前にすべての黒マスを配置しておくといいでしょう。テーマに沿った言葉を入れづらくなるデメリットはありますが、言葉組みと並行して黒マスを配置するよりも制作難易度が格段にさがります。
以下のショートカットキーを組み合わせて黒マスの位置を決定しましょう。
Space
-
黒マスを配置する(
Shift
+ クリック) Delete
-
文字や黒マスを削除する(
Shift
+ 右クリック) Ctrl
+Z
-
操作を元に戻す
余裕があるなら、パズル誌で採用されている「黒マスルール」を意識してみるといいでしょう。
- 黒マスをタテやヨコに連続させない(ナナメは連続してもいい)
- 黒マスでマス目を分断させない
- 黒マスを四隅に配置しない(これは場合にもよる)
完成した黒マス配置がこちら。5×5 のサイズなら黒マスは 4 〜 5 個くらいにするとバランスがいいです。

3.クロスワードに言葉を組む
今回は、特にテーマを決めずに制作していきます。「〇〇〇〇のクロスワード」のようなテーマ性を持ったクロスワードを作るなら、あらかじめ入れたい言葉を多めにリストアップしておくといいでしょう。
ここではとにかく、試行錯誤しながら言葉を組んでいくだけ。しりとりと同様に、「ン(ん)」や「ー(長音記号)」は語頭にできない点に注意が必要です。
Tab
-
タテ/ヨコの入力方向を切り替える
- 文字列
Enter
-
文字の書き込み

長い言葉を優先的に埋めるとラクです
当てはまる言葉が思いつかないなら、検索や交差検索を試してみましょう。同梱辞書の検索結果から言葉を入力できます。
Ctrl
+F
-
単語を検索
Ctrl
+G
-
交差検索
Ctrl
+H
-
くしざし検索

言葉をダブルクリックするとマス目に挿入できます
次のステップでカギ(ヒント文)を作ることも考慮し、ネガティブワードや聞き慣れない言葉の使用はひかえましょう。
黒マスルールと同様に「言葉ルール」も存在します。
- 言葉は名詞のみ使用する(=動詞や形容詞は使用できない)
- 小さな「ヤユヨツ」等は大きな文字に統一する(これはソフトウェアがアシストしてくれる)
- 同じ言葉を 2 回以上使用しない(これもソフトウェアがアシストしてくれる)
完成した盤面がこちら。

4.クロスワードのカギ(ヒント文)を作る
すべてのマス目が埋まったらカギエディタを開き、言葉に対応するカギ(ヒント文)を入力していきます。
Ctrl
+K
-
カギエディタを開く
カギは、クロスワードパズルの難易度や面白さに直結する大事な要素です。パターンはいくつかありますが、まずはクイズを出題するイメージで、自由な発想で作ってみましょう。

だれが解くのか? を想定できるとさらにいいです
言葉の定義があいまいなら 国語辞典を引くか、無料の辞典サイトなどで調べてみましょう。
Ctrl
+D
-
国語辞典を引く([文字列] + “とは” でGoogle 検索)
- ウィキペディア日本語版(フリー百科事典)
- weblio国語辞典(国内最大級のオンライン辞書)
- goo辞書(国語・英語・四字熟語のオンライン辞書)
5.クロスワードに数字を振り当てる
カギが完成したらクロスワードパズルを発行します。画面の指示にしたがい数回クリックするだけで、「数字配置ルール」にしたがい、数字の振り当てとカギ(ヒント文)との紐付けを自動でやってくれます!
F12
-
クロスワードを発行する

「nikoli 風に…」は数字を振る方向が逆になります
これで、世界にひとつだけのオリジナルクロスワードが完成しました。おつかれさまでした。
クロスワードを知人に解いてもらおう
パズルは解いてもらうことに価値があります。完成したクロスワードはぜひ知り合いに解いてもらい、感想を聞いてみましょう。きっと、自分ではわからなかった気付きが得られるはず。
Crossword Builder(クロスワードビルダー)は印刷機能が弱いため、PDF化をおすすめします。
PDF 化の手順を見る
Shift
+Ctrl
+B
でビットマップファイル(問題用・解答用の画像2枚)をエクスポートShift
+Ctrl
+X
でテキストファイル(カギ)をエクスポート- 文書作成ソフト(OS 標準の「ワードパッド」や「Word」など)に 1. 2. を貼り付けて成形
- 仮想プリンター(OS 標準の「Microsoft Print to PDF」や「CubePDF」など)で印刷し、PDF化
作成した PDFファイルはコンビニで用紙に印刷して渡したり、そのままメール添付して送信したりできます。
…と書きましたが、Crossword Builder で出力される画像は解像度が低いため、印刷用途には不向きかもしれません。CSVファイルにエクスポートして、エクセルで見た目を整えるのもいいでしょう。
手順は割愛しますが、画像編集して SNS でシェアするのもおすすめです。
まとめ:クロスワードパズル作りはたのしい!
この記事では、フリーソフト「Crossword Builder(クロスワードビルダー)」を活用したクロスワードの制作手順を駆け足でお伝えしました。
参考になれば幸いです!