クロスワードパズルの作成ルールを解説します【黒マス、言葉、数字】
この記事では、日本語クロスワードパズルの一般的な作成ルールについて解説します。
パズル誌に投稿されるかたは参考になる部分があるかもしれません。
クロスワードの黒マスルール
- 黒マスをタテヨコに連続しない
- 黒マスで盤面を分断しない
- 黒マスを四隅に配置しない
黒マスをタテヨコに連続しない

2つ、3つと黒マスをタテやヨコにつなげることはできません。
ナナメにつなげるのはもちろんオーケーです。

あくまで日本語に限った話です。
英語圏はむしろタテヨコに連続するのが一般的。
黒マスで盤面を分断しない


左下「トカゲ」×「ヌカ」のブロックに注目!
もうひとつのブロックとは黒マスで完全に分断しています。



文字を記入するマス目はかならず、ひとつながりにしましょう!
黒マスを四隅に配置しない


左下と右下に注目すると、黒マスが配置されていますね…。



まれに許可しているパズル誌もありますが。
意図しない限り、四隅に配置しないほうが無難でしょう。
クロスワードの言葉ルール
- 小さな文字(拗音・促音)は大きな文字に統一
- 言葉は名詞のみを使用する
- 言葉を重複して使用しない
小さな文字(拗音・促音)は大きな文字に統一


拗音と促音(ャュョッァィゥェォ)は大きな文字に置き換えます。
「リユウ」のカギ文章は「理由(りゆう)」「龍(りゅう)」いずれの意味を使っても構いません。
言葉は名詞のみを使用する


言葉は名詞のみを使用します(場合により固有名詞もOK)。
また名詞を組み合わせて造語を作ったり、豚(ぶった)切ったりしてはいけません。
「タノシイ(楽しい:形容詞)」ではなく「タノシミ(楽しみ:名詞)」ならOK。
もしくはニ文字目を変えて「タマシイ(魂)」としても面白そうです。
「ハル」は「貼る(動詞)」ではなく「春(名詞)」でカギ文章を作ればOK。
同様に「ナガイ」は「長居」、「チカイ」は「誓い」でカギ文章を作りましょう。
- 動詞(カガヤク、サガス、タタカウ、ハタラク、ワラウ、など)
- 形容詞(アカルイ、ウツクシイ、オイシイ、ツメタイ、ヤサシイ、など)
- 副詞(キラキラ、ザワザワ、ゴロゴロ、ジメジメ、ノビノビ、など)
言葉を重複して使用しない


同じカナ表記の言葉を複数入れてはいけません。
「カキ」は柿・夏季・火気・下記・牡蠣…など言葉がたくさんあります。
しかしクロスワードではひとつの言葉として扱うため、このような盤面はアウトです。
クロスワードの数字配置ルール
- 【ステップ 1】語頭となるマス目すべてに〇印を付ける
- 【ステップ 2】Zの方向順に数字を振る
- 【ステップ 3】タテ→ヨコの順にカギのリストを作る
【ステップ 1】語頭となるマス目すべてに〇印を付ける


「スズメバチ」の「ス」、「ズッキーニ」の「ズ」など、言葉(二文字以上)の語頭が入るマス目すべてに〇印を付けます。
タテヨコともに抜け漏れがないよう注意しましょう。
【ステップ 2】Zの方向順に数字を振る


一番上の行から一番下の行まで、それぞれを左から右の順で、〇印に 1,2,3…と連番を振っていきます。
横書きの本を読むときの、文章を追う目線の要領です。
【ステップ 3】タテ→ヨコの順にカギのリストを作る
タテ方向の言葉の数字を若い順に列挙し「タテのカギ」のリストを作ります。
続いて「ヨコのカギ」も同様にリストを作りましょう。
以上が数字を配置する流れになります。あとはカギ文章を創作すれば、オリジナルクロスワードの完成です!
タテのカギ
1.(スミ)
2.(ズツキーニ)
3.(メド)
4.(チエブクロ)
6.(ハツ)
7.(ガタ)
8.(リシ)
ヨコのカギ
1.(スズメバチ)
5.(ミツド)
6.(ハブ)
7.(ガーリック)
9.(タニシ)
(参考)ニコリ社のクロスワード


ニコリ社のクロスワードではステップ2・3のタテヨコがそれぞれ反対となります。
数字を逆Nの順に振り、カギはヨコ→タテの順に記載します。
また黒マスは対称形に配置する、投稿のサイズは「11×11」「15×25」を基本とするなどのガイドラインがあります。
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